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考古学的本年 [思考漂流]

1年が終わろうとしている。

私にとって、考古学的本年は・・・・・
やはり『矢出川』の研究書の出版が最大のイベントだった。
なんとか日本考古学協会までに無事刊行できて、ホッとしている。

それにしても本が売れない時代である。
矢出川は、あと150冊は売れてもらわないと、出版費が捻出できない、苦しい状況だ。
まだ、お求めいただいていない皆様、『矢出川』をよろしくお願いいたします。

並行して、『南相木村誌』の「旧石器」「古墳」「奈良・平安」時代の執筆は、非常に苦労した。
およそ100頁分、こちらもなんとか本年の春に刊行になった。

そんな前半のリバウンドで、年の後半は研究らしい研究ができなかった。

みなさま、ほんとうにお世話になりました。
どうぞよい新年をお迎えください。

追悼 岡本おさみ氏 [思考漂流]

作詞家の岡本おさみ氏が11月30日、心不全のため73歳で亡くなった。

岡本おさみといえば、やはり吉田拓郎曲。
「おきざりにした悲しみは」や「落陽」、「祭りのあと」などをよく歌った。もちろん「旅の宿」も。
ジュンクワさんのオハコ、時任三郎「川の流れを抱いて眠りたい」も岡本の詩だ。
高校から大学時代の青春の思い出としてある。

家族のコメントに、本人が死んでも詩は永遠に生き続けるとあったが、確かに私たちの心の中に、いつまでも残り続けるだろう。


「隠岐の黒曜石獲得と利用について」 [講演会]

2015年度日本旧石器学会普及講演会「隠岐の黒曜石獲得と利用について」
が、考古学研究会岡山例会と共催で行われます。

ぜひ聞きに来てくださいね。

•日時:2016年1月9日(土)14:00~17:00
•場所:岡山大学 文法経講義棟19番教室(岡山県岡山市北区津山中1丁目1番1号)

報告 丹羽野 裕「後期旧石器時代の隠岐産黒曜石の広がり」
稲田 陽介「隠岐の島町久見高丸遺跡の発掘調査結果」
及川 穣ほか「島根県隠岐諸島における黒曜石原産地と遺跡の踏査・試掘報告」

鼎談 「隠岐の黒曜石獲得と利用について」上記三者による鼎談

『気候変動に人類はどう適応したか?-ヒト-資源環境系の人類誌- 』 [講演会]

明治大学黒耀石研究センター講演会が開催されます。

多数お集まりください。

『気候変動に人類はどう適応したか?-ヒト-資源環境系の人類誌- 』

主 催:私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「ヒト-資源環境系の歴史的変遷に基
づく先史時代人類史の構築」
(研究代表者:小野昭 明治大学研究・知財戦略機構特任教授)

日 時:2015年12月19日(土) 13:00~16:30
会 場:明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント2F 4021教室
    (http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
開 場:12:30
入 場:無料             ※当日配布レジュメあり

プログラム
13:00-13:05 あいさつ
13:05-14:35 人類紀の激しい気候変動:日本の最終氷期を例として
       公文富士夫(信州大学)
14:35-14:05 黒曜石研究が明らかにするヒトと資源
       池谷信之(沼津市文化財センター)
14:05-14:35 最終氷期の黒曜石利用と中部高地原産地の開発
       島田和高(明治大学博物館
休憩:14:35-14:50
14:50-15:20 晩氷期の土器出現と動植物資源利用の変化
       橋詰 潤(明治大学黒耀石研究センター)
15:20-15:50 縄文農耕を問う:縄文時代の気候変動と植物質食料栽培化過程の解明
       会田 進(明治大学黒耀石研究センター)
15:50-16:20 古環境と人類:相互関係究明のポイントはどこか
       小野 昭(明治大学黒耀石研究センター)
16:20-16:30 質疑応答
閉 会

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [図書]

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河合信和さん監訳の、本書が刊行となりました。

きわめて刺激的な本で、河合さんのこんなあとがきがあります。
一般の人にも強い関心があり、永遠のテーマでもある「ネアンデルタール人はなぜ絶滅したのか?」の謎に、最新かつ総合的なアプローチで、原著者パット・シップマンはこれまで想定されたことのなかった推論を導き出した。
アフリカから中東をへてヨーロッパに進出した現生人類は、気候変動や遺伝的多様性の欠失で衰退しつつあったネアンデルタール人を、意図せざる結果として滅ぼした。それには、この頃にいち早く家畜化されるようになったイヌ(原著者の言う「オオカミイヌ」)の存在があった――という説である。
この説を提起したパット・シップマンがベースにしたのは、おおまかに言ってふたつの発見である。
ベルギーのゴイエ洞窟のイヌ科動物が実は家畜化されつつあったオオカミイヌであり、その年代がそれまで想定されていたよりもはるかに古い3万6000年前頃(較正年代)という早さであったこと、そして昨年(2014年)の英科学週刊誌『ネイチャー』8月21日号で報告され、考古学と古人類学の研究者に衝撃を与えた、オックスフォード大学のトマス・ハイラムらのチームによるネアンデルタール人の絶滅と現生人類のヨーロッパへの拡散と制覇の新たな年代的見直しである。
こうした最新知見を基に、動物考古学者として生態学の観点から、上記の説を説得力をもって論述しているのが本書である。

序 章
第1章  わたしたちは「侵入」した
第2章  出発
第3章  年代測定を疑え
第4章  侵入の勝利者は誰か
第5章  仮説を検証する
第6章  食物をめぐる競争
第7章 「侵入」とはなにか
第8章  消滅
第9章  捕食者
第10章 競争
第11章 マンモスの骨は語る
第12章 イヌを相棒にする
第13章 なぜイヌなのか?

パット・シップマン
河合信和監訳、柴田譲治訳
四六判・294頁・定価2592円(本体価格2400円)

第14章 オオカミはいつオオカミでなくなったのか?

第15章 なぜ生き残り、なぜ絶滅したか