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休講のお知らせ 5/30【月】3限 日本旧石器研究 [講義]

堤 隆 5/30【月】3限 日本旧石器研究(1)は、
休講とさせていただきます。申し訳ございません。
研究室にも掲示されると思いますが、このブログをご覧いただいている方にお知らせします。

『後期旧石器時代石器群の構造変動と居住行動』 [図書]

静岡県の富樫孝志さんが東京大学に提出された学位論文、刊行となりました!
行動論的視座から、磐田原台地の新たな旧石器時代史を描き、 現代考古学の最新理論を駆使した緻密な資料分析により、従来の研究成果を再構築し、石材利用戦略を読み解き、温帯地域の新たなモデルとして「磐田原型居住行動」を示した書です。
新たな旧石器研究の書を、ぜひ、ご覧ください。

目次
第1 章 研究史と本書の目的
 第1 節 本書の研究戦略
 第2 節 日本における旧石器時代の行動論研究
 第3 節 磐田原台地の概要
 第4 節 磐田原台地における旧石器時代研究史
 第5 節 諸概念の整備
 第6 節 石器分類体系の再編
 第7 節 磐田原台地の古環境復元
第2 章 主要石器群の再検討と問題点の抽出
 第1 節 寺谷遺跡における2 つの集落
 第2 節 広野北遺跡の文化層分離
 第3 節 エリア区分の問題点
 第4 節 従来編年の問題点
第3 章 石器群の構造変動と居住行動
 第1 節 石器群の再構成
 第2 節 台形様石器を含む石器群の構造と運用
 第3 節 AT 下位石器群段階の構造と運用
 第4 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の構造と運用
 第5 節 縦長剥片系石器群段階の構造と運用
 第6 節 周縁・両面調整尖頭形石器の出現と二極構造の崩壊
 第7 節 構造変動のまとめ
第4 章 石器群の行動論的評価
 第1 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の運用評価
 第2 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の戦略束
 第3 節 縦長剥片系石器群・不定形剥片系石器群の戦略束
 第4 節 両面体調整石器と尖頭器石器群の戦略束
 第5 節 磐田原台地における居住行動のまとめ
 第6 節 磐田原型居住行動の形成
 第7 節 黒曜石製石器に見る台地外行動とテリトリー
第5 章 結 論「磐田原型居住行動」

価格 :10,800 円
体裁:B5判上製・函入/219頁

発行:㈱雄山閣 http://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8295



晩氷期の人類社会 ―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態― [図書]

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晩氷期の北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態に関する東京大学佐藤教授らの研究成果が1冊になりました。協会で販売されるとのこと、新しい方法論に基づく研究成果による本書をぜひお進めいたします。

本書解題より
晩氷期、人類はどう適応したか?
 長く厳しい氷河時代末期、ようやく温暖化しつつあった世界は、突然激しい気候変動に見舞われた。晩氷期(15,000~11,700年前)とよばれる氷期最後で最大規模のこの気候変動が、その後に続く温暖な完新世を迎えようとしている人類社会に与えた影響は深刻であった。
 本書『晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態―』では、これまで筆者等が実施してきた北海道北見市吉井沢遺跡の調査成果を中心に、北海道に居住した先史狩猟採集民による晩氷期適応の実態について、最新の研究成果に基づく議論を展開している。そこでは、激しい寒暖を繰り返す晩氷期の北方世界において、先史人たちがどのような遊動生活を切り開いたかが具体的に描写されている。先端的な考古学研究がどこまで実態に迫り得るのか。
【目次】
Ⅰ 列島の晩氷期適応
 佐藤宏之 第1章 総論:晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態―
 森先一貴 第2章 日本列島における晩氷期適応の地域相
Ⅱ 吉井沢遺跡の研究
 夏木大吾 第3章 北海道における晩氷期人類の居住生活―吉井沢遺跡の事例から―
 山田 哲 第4章 晩氷期における石材資源の開発と石器の生産・供給の様相―吉井沢遺跡出土資料からの考察―
 岩瀬 彬 第5章 晩氷期の北海道における石器使用と地点間変異―吉井沢遺跡の忍路子型細石刃核を伴う石器群を対象とした石器使用痕分析―
Ⅲ 北海道の晩氷期適応
 尾田識好 第6章 小形舟底形石器石器群からみた居住形態
 出穂雅実・ジェフリー ファーガソン 第7章 黒曜石の体系的産地分析からわかってきた古サハリン―北海道―千島半島の後期旧石器時代における狩猟採集民行動の変化
 髙倉 純 第8章 広郷石器群にみられる学習行動と文化伝達
 中沢祐一 第9章 北海道中央部の旧石器について
 赤井文人 第10章 晩氷期における北海道中央部の石材消費形態―忍路子型細石刃核を伴う石器群の分析―
 直江康雄・鈴木宏行・坂本尚史 第11章 白滝遺跡群の石刃技法
Ⅳ 北方大陸の晩氷期適応
 佐野勝宏 第12章 北西ヨーロッパの考古文化と生業戦略の変化
 平澤 悠 第13章 内陸アラスカの石器群の多様性と人類集団の連続性―近年の研究動向とその問題点

著者 佐藤宏之 山田哲 出穂雅実 編
出版社 六一書房
出版年 2016/04
B5 ページ 並製 276頁
5,800円+税

六一書房さんからもご注文いただけます。
https://www.book61.co.jp/book.php/N59714



日本における旧石器時代研究史(4) [講義]

5月16日は「日本における旧石器時代研究史」の講義です。

その前に30分ほど、石器に残る物理的現象と加工の痕跡について、実際の黒曜石から観察を行います。

『史跡福井洞窟発掘調査報告書』 刊行! [図書]

『史跡福井洞窟発掘調査報告書』がついに刊行になりました!

2012年から2013年までの発掘調査報告です。
その調査経緯から環境の記述の後、各層位の石器群の記述が詳細になされています。1層から14・15層までの記載です。
重複した細石刃文化層の良好さには圧倒され、その層位的変遷過程が追えます。
また、年代、洞窟内堆積物、植物遺存体、動物遺存体ほか自然科学的分析、考古学的考察も充実しています。カラーページもふんだんにあり、理解を助けています。

日本考古学協会で販売とのことです。お早めにお求めください。

刊行 佐世保市教育委員会 0956-24-1111
A4 426頁 8000円

旧石器の分類について(3) [講義]

5月9日の講義では、旧石器の分類について、以下の主題でお話します。

■ 石器の分類学
■ 「遺物」としての石器・「道具」としての石器 EticとEmic
■ 技術形態学と機能形態学 
■ 器種・形態・型式 (旧石器研究の場合)
■ 従来の旧石器分類の問題点
■ ナイフ形石器の分類問題
■ 管理的石器と便宜的石器
■ 変化する形 リダクションとライフヒストリー