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矢出川第Ⅷ遺跡の報告書申込み [図書]

矢出川第Ⅷ遺跡の報告書申込み

長野県埋蔵文化財センターで受け付けています。 
予定価格1,500円( DVD付、税込・予価) 78頁
野辺山最古の石器群とのことです。

申込みは2月8日まで、下記に。

〒388-8007長野県長野市篠ノ井布施高田963-4
TEL: 026-293-5926(代表)

書評「晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態」執筆 [図書]

本年4月に刊行された佐藤宏之・山田哲・出穂雅実編 
『晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態』の書評を書いている。
http://tsutsumi.blog.so-net.ne.jp/2016-05-25

季刊考古学10月号掲載である。
締切は7月末。なんとか本日完成した。ふ~。



『後期旧石器時代石器群の構造変動と居住行動』 [図書]

静岡県の富樫孝志さんが東京大学に提出された学位論文、刊行となりました!
行動論的視座から、磐田原台地の新たな旧石器時代史を描き、 現代考古学の最新理論を駆使した緻密な資料分析により、従来の研究成果を再構築し、石材利用戦略を読み解き、温帯地域の新たなモデルとして「磐田原型居住行動」を示した書です。
新たな旧石器研究の書を、ぜひ、ご覧ください。

目次
第1 章 研究史と本書の目的
 第1 節 本書の研究戦略
 第2 節 日本における旧石器時代の行動論研究
 第3 節 磐田原台地の概要
 第4 節 磐田原台地における旧石器時代研究史
 第5 節 諸概念の整備
 第6 節 石器分類体系の再編
 第7 節 磐田原台地の古環境復元
第2 章 主要石器群の再検討と問題点の抽出
 第1 節 寺谷遺跡における2 つの集落
 第2 節 広野北遺跡の文化層分離
 第3 節 エリア区分の問題点
 第4 節 従来編年の問題点
第3 章 石器群の構造変動と居住行動
 第1 節 石器群の再構成
 第2 節 台形様石器を含む石器群の構造と運用
 第3 節 AT 下位石器群段階の構造と運用
 第4 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の構造と運用
 第5 節 縦長剥片系石器群段階の構造と運用
 第6 節 周縁・両面調整尖頭形石器の出現と二極構造の崩壊
 第7 節 構造変動のまとめ
第4 章 石器群の行動論的評価
 第1 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の運用評価
 第2 節 瀬戸内系石器群・角錐状石器群の戦略束
 第3 節 縦長剥片系石器群・不定形剥片系石器群の戦略束
 第4 節 両面体調整石器と尖頭器石器群の戦略束
 第5 節 磐田原台地における居住行動のまとめ
 第6 節 磐田原型居住行動の形成
 第7 節 黒曜石製石器に見る台地外行動とテリトリー
第5 章 結 論「磐田原型居住行動」

価格 :10,800 円
体裁:B5判上製・函入/219頁

発行:㈱雄山閣 http://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8295



晩氷期の人類社会 ―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態― [図書]

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晩氷期の北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態に関する東京大学佐藤教授らの研究成果が1冊になりました。協会で販売されるとのこと、新しい方法論に基づく研究成果による本書をぜひお進めいたします。

本書解題より
晩氷期、人類はどう適応したか?
 長く厳しい氷河時代末期、ようやく温暖化しつつあった世界は、突然激しい気候変動に見舞われた。晩氷期(15,000~11,700年前)とよばれる氷期最後で最大規模のこの気候変動が、その後に続く温暖な完新世を迎えようとしている人類社会に与えた影響は深刻であった。
 本書『晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態―』では、これまで筆者等が実施してきた北海道北見市吉井沢遺跡の調査成果を中心に、北海道に居住した先史狩猟採集民による晩氷期適応の実態について、最新の研究成果に基づく議論を展開している。そこでは、激しい寒暖を繰り返す晩氷期の北方世界において、先史人たちがどのような遊動生活を切り開いたかが具体的に描写されている。先端的な考古学研究がどこまで実態に迫り得るのか。
【目次】
Ⅰ 列島の晩氷期適応
 佐藤宏之 第1章 総論:晩氷期の人類社会―北方先史狩猟採集民の適応行動と居住形態―
 森先一貴 第2章 日本列島における晩氷期適応の地域相
Ⅱ 吉井沢遺跡の研究
 夏木大吾 第3章 北海道における晩氷期人類の居住生活―吉井沢遺跡の事例から―
 山田 哲 第4章 晩氷期における石材資源の開発と石器の生産・供給の様相―吉井沢遺跡出土資料からの考察―
 岩瀬 彬 第5章 晩氷期の北海道における石器使用と地点間変異―吉井沢遺跡の忍路子型細石刃核を伴う石器群を対象とした石器使用痕分析―
Ⅲ 北海道の晩氷期適応
 尾田識好 第6章 小形舟底形石器石器群からみた居住形態
 出穂雅実・ジェフリー ファーガソン 第7章 黒曜石の体系的産地分析からわかってきた古サハリン―北海道―千島半島の後期旧石器時代における狩猟採集民行動の変化
 髙倉 純 第8章 広郷石器群にみられる学習行動と文化伝達
 中沢祐一 第9章 北海道中央部の旧石器について
 赤井文人 第10章 晩氷期における北海道中央部の石材消費形態―忍路子型細石刃核を伴う石器群の分析―
 直江康雄・鈴木宏行・坂本尚史 第11章 白滝遺跡群の石刃技法
Ⅳ 北方大陸の晩氷期適応
 佐野勝宏 第12章 北西ヨーロッパの考古文化と生業戦略の変化
 平澤 悠 第13章 内陸アラスカの石器群の多様性と人類集団の連続性―近年の研究動向とその問題点

著者 佐藤宏之 山田哲 出穂雅実 編
出版社 六一書房
出版年 2016/04
B5 ページ 並製 276頁
5,800円+税

六一書房さんからもご注文いただけます。
https://www.book61.co.jp/book.php/N59714



『史跡福井洞窟発掘調査報告書』 刊行! [図書]

史跡福井洞窟発掘調査報告書』がついに刊行になりました!

2012年から2013年までの発掘調査報告です。
その調査経緯から環境の記述の後、各層位の石器群の記述が詳細になされています。1層から14・15層までの記載です。
重複した細石刃文化層の良好さには圧倒され、その層位的変遷過程が追えます。
また、年代、洞窟内堆積物、植物遺存体、動物遺存体ほか自然科学的分析、考古学的考察も充実しています。カラーページもふんだんにあり、理解を助けています。

日本考古学協会で販売とのことです。お早めにお求めください。

刊行 佐世保教育委員会 0956-24-1111
A4 426頁 8000円

新編 越後三面山人記 : マタギの自然観に習う (ヤマケイ文庫) [図書]

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田口洋美さんのロングセラー『越後三面山人記』、文庫版となりましたね。
東京埋文時代の佐藤宏之さんに勧められ、農文協版をすぐ購入し、三面のマタギサミットにも参加した懐かしい思い出があります。

手に入りやすくなった名著、ぜひご覧ください。

■ ご紹介文と目次
日本の狩猟文化研究の第一人者、東北芸術工科大学教授兼狩猟文化研究所所長・田口洋美氏の若き日の意欲作、隠れたロングセラーを文庫化。
朝日連峰の山懐、新潟県の三面川(みおもてがわ)中流の深い谷間にあった三面集落。
今は三面ダムの底に沈んだこの山里の狩猟文化・山村習俗を、四季折々の山の民の暮らしを追うかたちで詳細に記録した、著者若き日の意欲作。

第一章 狩りの日の出来事
第二章 降りしきる雪の中で-冬-
第三章 山の鼓動とともに-春-
第四章 むせるような緑に抱かれて-夏-
第五章 時雨れる雲ノ下で-秋-
第六章 山人の自然学


文庫: 384ページ
出版社: 山と渓谷社 (2016/2/19)

更新世末期のアムール川下流域における環境変動と人類行動Vol. 1 刊行! [図書]

更新世末期のアムール川下流域における環境変動と人類行動Vol. 1:オシノヴァヤレーチカ12遺跡(2010年)およびオシノヴァヤレーチカ10遺跡(2012-2013年)発掘調査報告書が刊行となりました。

橋詰潤さん(明治大学黒耀石研究センター)・シェフコムードI.Ya.・内田和典さんらが編者となって刊行された書籍で、ロシア連邦アムール川下流域の土器出現期である「オシポフカ文化」遺跡の発掘調査報告に加え、年代測定結果や東アジアにおける土器出現期の概観と今回の調査成果の位置づけに関する論考を掲載。
『明治大学黒耀石研究センター資料・報告集』第2号
2016年3月刊行.111頁,写真図版Pl.1~20。

この書籍はオープンアクセスで、次のアドレスからダウンロード可能です。
http://www.meiji.ac.jp/cols/about/publication.html

ぜひご覧ください。




ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [図書]

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河合信和さん監訳の、本書が刊行となりました。

きわめて刺激的な本で、河合さんのこんなあとがきがあります。
一般の人にも強い関心があり、永遠のテーマでもある「ネアンデルタール人はなぜ絶滅したのか?」の謎に、最新かつ総合的なアプローチで、原著者パット・シップマンはこれまで想定されたことのなかった推論を導き出した。
アフリカから中東をへてヨーロッパに進出した現生人類は、気候変動や遺伝的多様性の欠失で衰退しつつあったネアンデルタール人を、意図せざる結果として滅ぼした。それには、この頃にいち早く家畜化されるようになったイヌ(原著者の言う「オオカミイヌ」)の存在があった――という説である。
この説を提起したパット・シップマンがベースにしたのは、おおまかに言ってふたつの発見である。
ベルギーのゴイエ洞窟のイヌ科動物が実は家畜化されつつあったオオカミイヌであり、その年代がそれまで想定されていたよりもはるかに古い3万6000年前頃(較正年代)という早さであったこと、そして昨年(2014年)の英科学週刊誌『ネイチャー』8月21日号で報告され、考古学と古人類学の研究者に衝撃を与えた、オックスフォード大学のトマス・ハイラムらのチームによるネアンデルタール人の絶滅と現生人類のヨーロッパへの拡散と制覇の新たな年代的見直しである。
こうした最新知見を基に、動物考古学者として生態学の観点から、上記の説を説得力をもって論述しているのが本書である。

序 章
第1章  わたしたちは「侵入」した
第2章  出発
第3章  年代測定を疑え
第4章  侵入の勝利者は誰か
第5章  仮説を検証する
第6章  食物をめぐる競争
第7章 「侵入」とはなにか
第8章  消滅
第9章  捕食者
第10章 競争
第11章 マンモスの骨は語る
第12章 イヌを相棒にする
第13章 なぜイヌなのか?

パット・シップマン
河合信和監訳、柴田譲治訳
四六判・294頁・定価2592円(本体価格2400円)

第14章 オオカミはいつオオカミでなくなったのか?

第15章 なぜ生き残り、なぜ絶滅したか

島に生きた旧石器人・沖縄の洞窟遺跡と人骨化石 シリーズ「遺跡を学ぶ」104 [図書]

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沖縄県立博物館美術館博物館班主任の山崎真治さんのご著書、好評発売中ですね。

ちなみに、サキタリのサキとは酒の意味らしく、酒が垂れる、つまり酒を造っていた洞窟という意味があるようです。まさか! 旧石器人が泡盛で乾杯していたんじゃ!?

アフリカを旅立ち、東アジアに拡散した現生人類は、四万~三万年前、海を渡って沖縄の島々へ到達した。石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡と沖縄島のサキタリ洞遺跡からみつかった人骨化石や貝器から沖縄人類史の謎に迫る内容です。

目次 : 第1章 港川人をめぐる謎(港川人の発見/ 大山盛保の軌跡/ 化石の島・沖縄)/ 第2章 白保竿根田原洞穴遺跡の発掘(闇の中の骨/ 未知の時代を掘る/ 姿をあらわした旧石器人骨)/ 第3章 サキタリ洞遺跡の発掘(カニの洞穴/ 石器と貝器の発見/ 貝は語る)/ 第4章 沖縄人類史の謎に迫る(見えてきた謎の答え/ 東アジア縁海地域の人類史/ 島に生きた旧石器人)

出版社: 新泉社
ISBN-10: 4787715348
発売日: 2015/10/2
1600円+税


人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実: コロボックル論とは何であったか [図書]

三上徹也さんの新刊が刊行となりました。

『人猿同祖ナリ・坪井正五郎の真実: コロボックル論とは何であったか』

「日本人はどこから来たのか」の厚い壁に挑んだ最初の人類学者、坪井正五郎。我が国人民は天孫民族であるを誇りに、明治の近代化が始まった時、大森貝塚も発見された。しかしここには食人痕跡ある人骨も発見されて、ではこの野蛮人種は一体誰かと、学界・国民沸き立った。多くがアイヌ説を唱える中で、日本人類学の父・坪井正五郎は、アイヌの伝説に登場する「コロボックル」と導いた。大きな批判の嵐の中、神話歴史と闘った坪井の真意は・・・。

三上さん、高校の先生でお忙しいのに、ホントよく書かれますね。

単行本: 389ページ  出版社: 六一書房  http://www.book61.co.jp/book.php/N54284
3996円(税込) 発売日: 2015/7/31

目次
【目次】
はじめに ― 本稿の目的に替えて ―
第一章 日本人類学の立ち上げ
 第一節 人類学を志す
  一 生い立ち
  二 人類学会を立ち上げる
 第二節 モースの、そして進化論の影響
  一 モースに対する坪井の真意
  二 進化論への強い傾倒
 第三節 坪井正五郎に影響を与えた二人
  一 箕作佳吉
  二 三宅米吉
第二章 コロボックル論争前夜
 第一節 モースの大森貝塚調査と、導かれた人種観
  一 大森貝塚の調査と報告書
  二 モースの人種観
  三 坪井と白井のモースに対する認識の違い
  四 コロボックル人種への関心
 第二節 三宅米吉の『日本史学提要』の意義
  一 驚愕の内容
  二 現代的な評価と知られざる一面
第三章 横穴論とその論争
 第一節 論争の経過
 第二節 土蜘蛛は日本人種なり
  一 土蜘蛛への世間の関心
  二 坪井の土蜘蛛論
  三 シーボルトの影響
第四章 コロボックル論とその論争
 第一節 狭義のコロボックル論 ―対人物論争とその意義 ―
  一 白井光太郎と(国体史観と欧米科学史観の対立)
  二 小金井良精と(形質人類学と総合人類学の対立)
  三 濱田耕作と(型式学的方法の萌芽をめぐる)
 第二節 広義のコロボックル論 ― 坪井人種論の変遷 ―
  一 コロボックル人種に関する認識とその変化
  二 日本人種について
  三 「人猿同祖ナリ」 ― 坪井の人種観 ―
第五章 日本石器時代に「ない」とされた二つへの挑戦
 第一節 竪穴住居存否問題
  一 本州に竪穴住居はないのか
  二 ならば杭上住居の可能性
 第二節 日本列島旧石器存否問題
  一 旧石器時代の認識と否定
  二 鳥居龍蔵の人気と年代観
  三 坪井の考え
 第三節 信州諏訪湖底曽根遺跡との遭遇とその意味
  一 曽根遺跡の発見と曽根論争
  二 坪井にとっての曽根の意義
 第四節 坪井の本音
  一 曽根への飽くなき坪井の想い
  二 信念と心残りの無念の死
第六章 坪井の真実
 第一節 坪井の事情
  一 帝国主義に迎合したのか
  二 本音を言えない坪井の事情
 第二節 真実を求めた坪井とその後
  一 よく似る三宅と坪井
  二 坪井の死
  三 坪井の種
  四 コロボックル論とは何であったか