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白滝八号沢黒曜石露頭 [石材]

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白滝八号沢黒曜石露頭に、8月29日、調査に行ってきた。10年ぶりである。

やっぱり巨大だ!

なんとここにはユーミンが取材で来たのだという。
黒曜石にスピリチュアルな魅力を感じるらしい。

明日、9/2は青森県三沢市に五川目遺跡の細石刃石器群の借用予定である(日帰り)。
シンポジウムにあわせて、細石刃石器群展を開催予定である。


隠岐ノ島黒曜石原産地の調査 [石材]

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6月末の2日間、隠岐ノ島黒曜石原産地の調査研究に行ってきた。

私としては、15年ぶりの隠岐ノ島再訪となる。(写真はフェリーから見た隠岐ノ島)

同行者は、広島大の竹広さん、島根大の及川さん、奈文研の芝さん、島根県教委の丹羽野さん、稲田さんらである。八幡黒耀石店の八幡浩二さんともひさしぶりに再会を果たせた。

同島の久見【くみ】の黒曜石原産地では、竹広さんが旧石器時代の採掘坑とされるものを発見しており、日本海に突き出た崖をロープ伝いに降り、その地点を調査した。

採掘坑とされるものが果たして人為的なものかどうか議論になっているが(島根県古代文化センター2013)、そうした検討も研究の一つである。

大洗海岸のガラス質黒色安山岩 [石材]

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4月21日(土)、茨城県大洗海岸に行き、ガラス質黒色安山岩の産状を調査した。
道路沿いの海岸で、入るのには苦労がなかったが、
山ほど石材があるというわけではなく、海浜の礫の中に見出すのが大変だった。
それでも30分で、4、5個は採集できた。

打ち割ってみると、これがかなり硬い。旧石器人も製作に苦労したのでは・・・

この海岸沿いの大洗町役場も、津波で町職員の車が流されたと聞いたが、
港では護岸が崩落した個所など、震災の爪痕が生々しかった。

下呂石原産地探訪 [石材]

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11/12、下呂石原産地を訪ねた。

下呂石の露頭のある湯ケ峰の東、乗政集落の上方である。
夏の豪雨で、道が崩れているので行かないほうがいいと言われたが、
確かにものすごい林道。でも何とか原石がある小河川へとたどり着いた。

ひとかかえもある巨大な下呂石が、ごろごろしていた。
写真軍手のあるのが下呂石の巨石】
続いて湯ケ峰の露頭へ、四駆フィットの腹をガリガリこすり、ようやくたどり着いた。

悪い予感が的中したのは、下呂温泉街までくだって来てから。
車が走らなくなったと思ったら、左タイヤが切れていたのだ。

新品タイヤと交換して1万円、でも山の中でパンクしなくてよかった。
身をもって下呂石が切れることを体感した時だった。

やっぱり、神津島産 [石材]

7月5日に産地同定を依頼した、黒曜石17点の分析結果が望月先生から早々に戻ってきた。

やっぱり写真の細石刃石核は神津島産だった。
http://tsutsumi.blog.so-net.ne.jp/2011-07-05

器種は、細石刃石核12点、細石刃石核原形3点、細石刃石核稜付剥片2点である。
構成は、蓼科冷山群8点、諏訪星ケ台群6点、神津島恩馳島群3点だった。

このように神津島産は、肉眼同定と蛍光X線分析がほぼ整合する傾向にある。

恩馳へ2度目のトライ! [石材]

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29日9時、恩馳への2度目のアプローチ。
春成先生は、かつて岡山大学の水泳班。水着を持参し、泳いでも渡る覚悟だ。

今度はやや小型の漁船「尚夏丸」をチャーター、島に近付く。
尚夏丸の船長は、諏訪間兄に似たパンチパーマのニイさん。

頭の中を、諏訪間兄の歌う「兄弟船」がぐるぐる回る。イカン!
♪ 波の谷間に命の花が 二つ並んで咲いている ♪

恩馳の岩礁には、波が砕け散る。昨日より荒い波だ。
結局、恩馳は我々を抱いてはくれなかった。

こんなに困難なのに、はたして旧石器人は、恩馳までやって来れたのか?
以降のブログでは、死ぬ思いでたどり着いた砂糠崎黒曜石露頭になどについてふれます。





神津島恩馳島黒曜石産地への渡船(その1) [石材]

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8月28日9時、吉栄丸にて、調査グループは恩馳島への接岸に挑戦!

島には渡し場がなく、船のへさきから1か所しかない岩礁に飛び移る危険な渡しだ。
舳先には河合、前田、小野、工藤さんらが、渡るタイミングを見計らっている。

しかし熱帯低気圧の影響から波のうねりが高く、飛び移る岩礁は大きな波の下だ。
写真では穏やかそうに見えるのだが、波が荒い。
日本旧石器学会長が波にさらわれたのでは、八ヶ岳も役員の一人としてまずい。
とてもこの状況では不可能だった。

初日のトライは不成功に終わった。
2度目のトライは29日に。

神津島黒曜石原産地調査 [石材]

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12年ぶり、神津島に渡ることになった。
日程は 8/27-8/30。旧石器研究者5名、春成・小野・島田・工藤・堤で行く。

恩馳島(写真)の黒曜石原産地は、波が静かで、周辺で漁業をしていない状況でないと渡れない。
漁船もチャーターした。1日5万円。
漁船のへさきから、岩場へ飛び移る。12年前は運よく渡れた。
しかしこの時はひどい船酔いに悩まされ、生きた心地がしなかった。

後期旧石器時代初頭と細石刃段階の本州で多用される神津島産黒曜石。
旧石器人は船で渡ったと考えるほかあるまい。
今日、神津島へは、東京竹芝桟橋からジェット船で3.5時間である。

神々の集う島は、果たしてわれわれを歓迎してくれるのか?
結果は来月のブログで。

和田峠黒曜石原産地群の調査 [石材]

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8月前半、明治大学黒耀石研究センターでは、和田峠黒曜石原産地群の調査を実施。

八ヶ岳もセンター員としてその調査に加わった。
写真は星ケ台の黒曜石が露出する斜面。8月6日。
崖の全面がキラキラ輝いていた。

黒曜石という資源に、旧石器時代の人々がどのように向き合ったか。
その研究的アプローチについて、目下、思案中である。


緑色チャート(シモフリ頁岩) [石材]

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さきにご紹介した「シモフリ頁岩」などと俗称される石材、じつは中ッ原1G地点の報告書(八ケ岳旧石器研究グループ1995)に鑑定結果が出ているので皆様にお知らせします。写真はその顕微鏡写真です。
産地は、野辺山高原から川上村にかけての高登谷(たかとや)層群とよばれる中生層にあるとの報告結果です。わたしたちはこれをブルーのいわゆるチャートと区別するため、「緑色」をつけて、「緑色チャート」と呼んでいます。

※ パリノ・サーヴェイ 1995 「中ッ原遺跡群出土の旧石器の石材同定」 『中ッ原第1遺跡G地点の研究』 八ケ岳旧石器研究グループ編より 以下引用

岩石名:チャート
岩石の組織:化学的砕屑性組織
主要鉱物
石英:基質は試料1と類似し、微品質の石英を主成分鉱物とする。基質となる個々の石英粒子の粒径は0.005mm以下できわめて微細である。石英の一部はカルセドニ質(玉髄質)である。基質中には石英細脈が発達し、最大0.002mmの粒径のやや伸長したカルセドニ質石英が生成されている。カルセドニは伸長性が(-)を示すことで正常な石英と識別できる。
副成分鉱物
斜長石:基質および細脈中に微量存在し、最大粒径0.15mmの他形破片状を呈する。斜長石は曹長石質で、集片双晶が発達している。粒形から砕屑物と判断される。
方解石:細脈状あるいは不規則粒状を示す方解石が微量存在する。細脈や基質の孔隙に二次的に生成された鉱物と判断される。
ピナイト:石英細脈中に放射状組織を有する球顆状を示すピナイトが存在し、きわめて微量含まれる。最大粒径は0.12mmである。ピナイトの周辺は水酸化鉄に汚染され、褐色を示すことが多い。ピナイトを含む細脈の-部の孔隙には水酸化鉄が充填している。
緑泥石:きわめて微量存在し、細脈状に伸長した産状を示す。おそらくピナイトからの変質鉱物と考えられる。
その他
 微量の斜長石と方解石を含み、チャートの岩質はやや不純である。いわゆる「非変成チャート」で、再結晶化はほとんどみられない。わが国の中一古生界に比較的普遍的に産出するものと同種である。