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ヒトとチンパンジーの分岐時期 [人類]

約700万年前のチャデンシスの発見などにサクッと触れた講演を、私が長野市で行ったとき、「ヒトとチンパンジーの分岐はいつか?」という質問が会場から出て、困ってしまった経験がある。
その時点では両者の分岐時期は600万〜400万年前であり、矛盾が生じていたためだ。

8月14日の時事通信によると人類とチンパンジーが共通の祖先から分かれた時期は、DNAの変異にかかる時間に基づき推定すると、遅くとも800万〜700万年前の可能性が高いとの論文を、米ボストン大やドイツ・マックスプランク研究所、京都大などの国際研究チームがまとめ、米科学アカデミー紀要電子版に発表するという。
国際研究チームは野生のチンパンジーやゴリラの世代交代の平均的な年数を改めて調査した上で、現代のヒト(ホモ・サピエンス)と合わせてDNAの変異ペースから分岐年代を計算した。
また、ホモ・サピエンスと、絶滅したネアンデルタール人とは、80万〜40万年前に分かれた可能性が高いという。 

拙著 『列島の考古学―旧石器時代』では、その分岐時期を当時の見解に基づき40万~30万年前としたが、ずっと古くなり、修正が必要なようだ。