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調査の進むホーレンシュタイン・シュターデル洞窟 [ドイツ旧石器]

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ライオンマンの出たホーレンシュタイン・シュターデル洞窟の発掘状況。
数名の研究者によってなされていた。

細かく分層発掘を行い、その土をふるいにかけて、遺物を検出していた。
洞窟内に電気を引き込み、トータルステーションで遺物の位置を記録していた。

MIS3のオーリニャック期の文化層が掘られていたが、この後のLGM期は、寒さのためこの場所から旧石器時代人が退避し、しばらく無人の状態が続いたらしい。
座っている人の頭あたりが、ライオンマンの出た地層ということである。

旧石器時代の牙製ペンダントなども発見されていた。

そこで聞いたのだが、ドイツでの土器の出現は新しく較正年代で7500calBP程度らしい。

当然のことながら毎晩ビール。
ビアホールのメニューには、「ビールはご飯といっしょ」と書かれていた。
痛風が出ないか心配だったが、大丈夫だった。

今朝は長野は雪、過ぎた暑い夏のドイツ調査行であった。


ライオンマン 旧石器時代の象牙彫刻像 [ドイツ旧石器]

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ライオンマンは、、高さ30センチ、幅6センチ、厚さ6センチのマンモスの象牙の彫刻である。

ホーレンシュタイン・シュターデル洞窟から発掘された3万年以前のオーリニャック期の遺物で、ライオンの頭部に手足がつき、擬人化したものとみられている。
男性像か女性像かの議論もあり「ライオン人間」などと呼称される場合もある。

1939年に発掘されたこの像だが、その後第二次世界大戦で忘れ去られ、ライオンの頭が接合することで再び脚光を浴びた。
図の緑の部分と、ピンクの部分が、近年新たに接合した骨片である。

写真はホーレンシュタイン・シュターデル洞窟にて八ケ岳撮影。

4万年前のマンモス製フルート [ドイツ旧石器]

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ガイセンクレステレ洞窟では、4万年前の世界最古の楽器のひとつ”マンモス製フルート”が出土。

その製作法などの研究がなされており、製作にふれた実験考古学の本も出ている。
写真がその本で、表紙にはガイセンクレステレのオリジナルのフルートが写真となっている。

ニコラス・コナードによれば、このフルートは、マンモスの牙を棒状に削りだし、
そのあと半分に裁断して芯をくりぬき、ふたたび接合して筒状にしたという。

フルートの模造品の音色が博物館で鳴り響いていたが、物悲しい音色に聞こえた。

洞窟内部:ガイセン・クレステレ [ドイツ旧石器]

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ガイセンクレステレ洞窟の内部である。

内部には上から
マグダレニアン期の文化層
グラベッティアン期の文化層
オーリナシアン期の文化層 と続く。

骨製フルートは、オーリナシアン期のもの。
グラベッティアン期では背付尖頭器が見つかり、ブリレン洞窟、ホーレ・フェルス洞窟間で、4kmの接合が見られる。

LGM相当のグラベッティアンの一時期には、無人の状態があったらしい。

ガイセン・クレステレ洞窟探訪 [ドイツ旧石器]

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8月末のドイツ旧石器調査について、少しずつ紹介する。

8/27には、テュービンゲン大学のユリアン・ベーガさん(写真)の案内で、ガイセン・クレステレ洞窟を探訪した。
拙著『旧石器ガイド』でも、同遺跡のマンモス製のフルートを紹介しているが、それが出た遺跡である。
フルートは、4万年前のオーリニャック期のものといわれている。

洞窟は、写真の斜面の上方にあり、その上り口にあたるこの場所では、発掘者で、55歳にして没した故ハーン教授(テュ―ビンゲン大学)の銅板が、石灰岩に設置してあった。
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